エッジケース・エッジカバー(フィギュア用スケート靴のメンテナンス)

スケート靴に固定されている刃(エッジ)は、直接氷と接する重要な部分です。

エッジが欠けたり錆びてしまうと、スケートに支障がでてしまいます。

そうならないために、この記事では、エッジを守る2つのアイテムと日々のメンテナンスを解説します。

目次

歩く時は「エッジケース」

エッジケースとは、歩く際にエッジを保護するプラスチック製のカバーです。

スケートリンクの館内には、貸靴の方も歩いて移動できるようにゴムマットが敷かれています。

綺麗に掃除されてはいますが、やはり、砂・ほこり・石などの細かいゴミは存在します。

それらを踏むとエッジに傷がついてしまう恐れがあります。

氷上以外を歩く時はエッジケースをつけましょう。

持ち運ぶ時は「エッジカバー」

エッジカバーは、持ち運びの際にエッジを保護する布製のカバーです。

裏地はタオル生地になっており、滑走後のエッジに残った水分を吸収し、持ち運びによるエッジへの衝撃を和らげてくれます。

エッジは鉄でできているので水分と相性が悪く、滑走後の保管状態が悪いと錆びてしまいます。

スケート靴を使用しない間は、必ずエッジカバーをつけておきましょう。

私はアイスホッケー用を使ってます

シンプルで機能的なところが好きで、私はこの赤色を使用しています!
外側はポリエステル生地でサラサラしていて、内側は見た目とは裏腹に分厚いタオル生地。
底にはナイロンテープが貼られていて、マチが少しあるのもお気に入りポイント。
私以外にも何人か使っているのを見たことがあるので、意外と人気なのかもしれません 笑

滑走前後のメンテナンスルーティン

エッジケースとエッジカバーをどう使うのかを、滑走前後のメンテナンスと一緒に紹介します。

私が普段行っている流れを書き起こしてみました。

  • エッジカバーにつけかえて、スケート靴を履く
  • エッジケースを外してから滑る
  • エッジについた氷を拭って、エッジケースをつける
  • スケート靴を脱ぎ、エッジケースを外す
  • タオルでエッジを隅々まで拭いて、エッジカバーをつける
  • エッジケースを床に軽く叩いて水分を落とし、タオルで巻く
  • スケート靴とエッジケースをしまう(靴の中に消臭乾燥剤を入れる)

よくあるミス

スケートを始めたての方は、何が良くて何がダメなのかも曖昧だと思います。

最後にエッジケースやエッジカバー関連のよくあるミスを紹介します。

エッジケースをつけたままリンクイン

びっくりするくらい勢いよくこけますし、焦って立ち上がろうとしてさらにこけます。

誰もが1度は経験するスケーターあるあるではありますが、手すりの角に頭を打ったり変にこけて怪我したりする可能性があってかなり危険です。

周りのスケーターがいっせいにリンクインする時にこの事故が起きている印象があるので、リンクインする前には一旦足元を見る癖をつけておきましょう。

私は野辺山の合宿でこれをやって、頭を打ちました。リンクに響き渡った「コーーーーン……」という音が忘れられません 笑

エッジケースをつけたまま持ち帰っている

エッジが錆びるので、エッジケースのつけっぱなしは絶対に辞めましょう。

エッジカバーがない場合は、タオルでエッジをくるんでください。

エッジケースは外靴と同じ場所を歩くので、裏が汚く水分も残っています。

裸のままカバンに入れると汚れるので、私はエッジ拭きのタオルで巻いて持ち運んでいます。

エッジケースもエッジ拭きも忘れないので一石二鳥です!

エッジむき出しで持ち帰っている

もし落としてしまったらと考えると恐ろしいので辞めましょう。

エッジが欠けると取り返しがつかず、買い換えが必要になります。

エッジカバーを今すぐ手に入れてエッジを保護してあげてください!

エッジが濡れたままエッジカバーをつけている

エッジが錆びるので、タオルで拭いてからエッジカバーをつけましょう。

私もエッジカバーへの信頼があるので強くは言えませんが、滑った後は靴裏のビス(ネジ)やエッジの溝に水分が溜まりがちなので、タオルで隅々まで拭いてあげてください。

エッジケースをストーブ近くに置く

溶けてふにゃふにゃになります。

小学生の頃、ストーブ前の金網にかけたまま滑ってしまって慌てふためいたことがあります。笑

エッジケースを忘れる

私はスケートリンクで受付をしていたこともあるのですが、毎日といっていいほどエッジケースの忘れ物がありました。(手袋、上着も多かったです)

置き場所を決める!
練習が終わったら自分の荷物を全部回収する!
帰る前に座っていたベンチ周辺を確認する!

これを徹底していただけると非常に助かります🙏笑

あとがき

運ぶ時はエッジカバー、歩く時はエッジケース。
滑り終わった後はタオルでエッジを拭く。

たったこれだけで、エッジの錆びや傷を防ぐことができます。

ケースやカバーが古くなってきている方は、新調しましょう!
色や形が色々ありますので、モチベーションアップや気分転換にもなりますよ。

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